先日、米子映画事変にて行ったおり、プロモデラー大上さんが声をかけてきてくれました。以前、チハドーザーの大山開拓ジオラマの記事にコメントを残したことを憶えていてくださった。
是非これを劇中で使って欲しいんです。
そう言ってプチプチにくるまれたものをいただきました。
プチプチを開けると拳銃が!これは「ル・フォショウ」というリボルバー。幕末期に日本に入って来た拳銃です。
ル・フォショウという名前だけあってフランス産だ。
大上さんは依頼があって、この拳銃モデルを作ることになったそうです。試作品の一つをソエジマックスにくださるということなのです。
なんてありがたい!
いまは塗装はしてない状態。大上さん曰く「つや消しブラックで塗るだけで、かなりカッコ良くなりますよ」と。
正面から見るとこんな感じ。
これは・・・カッコイイなあ!
バレルが六角形になっていたりする。幕末期の拳銃なのに、サイトがしっかり作ってあるのもスゴイ。
こりゃ、当てる気マンマンだな。
幕末期の拳銃では坂本龍馬が使っていた「S&Wモデル2アーミー 33口径6連発」が有名だ。しかしあのS&Wシリーズは、この銃ほど洗練された感じはないよね。
リボルバーらしいフォルムも美しい。
これ、ダブルアクションなのな。
コルトSAAを前にして、すでに現代リボルバーの完成形に近いものがある。このグリップも細くてホールドしやすい。見たとおり、シングル・ダブルと両方で撃てたのだ。6発を連続で撃てるというファイアパワーを持っている。
6連発のリボルバーで右側のポートを開いて弾を装填していく。先込めではない、後ろ込めのカート式。
コルトSAAはポートが下に開くが、こっちはそれとは逆で上に開く。
押し出し用のロッドもちゃんと付いている。このへんSAAが参考にしたのだろうか?雷管はカートの後面にはなく、カートの側面にあった。だからハンマーはシリンダーの上から叩くことになる。シリンダーには溝があり、カート側面のピンをこの溝にあわせて装填しなければならない。
この煩雑さを解消するため、カートの後面に雷管設置と進化するのだね。
これで気を使わなくなるし、リロード時間が短くなるものな。道具としての正常進化だよ。
こちらが大上さん。米子でプロモデラーとして活躍しておられます。自称米子のプロモデラーじげブログには色々とプラモやガレージキットの記事が掲載されています。このル・フォショウの製作日誌もありますよ。
さて、うまいことに近いうちに時代劇の撮影がある。出演したり監督補佐をするのだが、隙間時間を狙って銃を持った写真を撮ろう!そんな目論みを実現するため、塗装を急がねば・・・