カラーコレクションの実例！ミュージックビデオで実践した色加工の効果はいかに？

演奏シーンとドラマシーン。
2種の情景が交互に切り替わる構成です。

メリハリつけたいな。

そう思いまして、カラコレをガツガツやってみることにしました。
曇天の画との繋ぎも難しいので、こりゃ一石二鳥です。



カラーコレクションはプレミアでやります。
使っているバージョンはちょっと古くて5.5かな？
2011年くらいから編集で使ってます。



色調整エフェクトを使います。

ビデオエフェクト→カラー補正→RGBカーブ

このカーブを使ってカラコレしていくのです。



これは元の撮影素材。
よく撮れてるし全然このままでもいいんだけどな。
今回はバンドシーンとのメリハリをつける目的があります。



RGBカーブをいじります。

色を足すと言うより、抜く感じ。

抜けば残った色味が強調される。
明るさやコントラストも調整します。



カラコレした画はこちら。
撮影素材より暖色系の映像になっています。

それほどカーブは大きく動かしません。

実際の映像を見ながら、ちょびっとづつ微妙な幅で動かします。



こちらもやはり撮影素材がよく撮れている。
曇天だったので光が柔らかくてね。
図らずも透明感のあるライティングになった。



いじったRGBカーブがこちら。

中間調を明るくして、さらに透明感を出す。

色は薄くなっていくが、それは別によしとする。
背景が海なので、ちょっとだけ青味を強調しました。



最終はこんな仕上がりになりました。
ちょっとやりすぎたかな？と思ったけど、MVなのであえてやってしまいました。

これ、美肌効果もあるな。

いや、もともとモデルさんがピチピチな女の子だけどね。
美しい映像になってくれました。



並べるとこんな変化があります。
カラーコレクションすることで映像にメリハリがついた。

スッキリした、いい画になった。

こちらが狙った映像になってくれましたね。
もちろん撮影素材のままで良さそうなんだけど、今回はあえて色味に変化をつけたかったのだ。



これがバンドシーンの画です。

晴天すぎてキレイだわ。

こちらの映像は逆に撮影素材のまま使いました。
特にいじる必要がなかった。
逆光キラキラがいい感じなのです。

ミュージックビデオはこちら。
↓

BMPCC（ブラックマジックポケットシネマカメラ）だと、ラチチュードが広くてやりやすい。
こちらはカラーコレクション前提で使うデジタルフィルムカメラだ。
映像でRAW現像するようなものだね。

限界はありますが、一眼ムービーでのカラコレは結構気に入っています。
自分のスタイルに合ってるみたいだし、良かったら撮影素材そのままでも使えるしね。